メディバンペイントで「白抜き」する方法と「線画抽出」のやり方について画像つきで解説します【メディバンで白抜きうまくいかない場合の対処方法を追記しました】

透過されていなPNG形式画像で線画のおこしかた

メディバンペイント使っているんだけど「線画抽出」「白抜きの絵の作り方」がわからない! 画像付きで解説します。

 

基本無料で使えるありがたいペイントソフト「メディバン」

使っていてどうやったらできるんだろう? と悩まれるのが「線画抽出」と「白抜き」のようで……

この記事では「線画抽出」と「白抜き」の作業工程について画像つきで解説します。

まずは「線画抽出」から。

 

*写真の一部を「白抜き・消去」したいなど、最初からPNG化されていない画像を白抜きしたい場合の方法については下記に追記しました。

 

メディバンで「線画抽出」する方法について

線画抽出について書くことにした、きっかけなんですが……

 

著作権の心配なく加工してもOK、条件つきで商用利用もできるイラストACの素材。

ブログのアイキャッチ画像やチラシなどで主に使用されていますが「ぬりえ」として使うことだって問題はありません。

ですが――

背景を選択してみたら細かい箇所が選択されておらず……

素材レイヤーの下にレイヤーを新規で作って色を塗っても背景は透過されているので下のレイヤーの色が見えますが、イラスト(画像でいうと鳥)は透過されていないため、下のレイヤーで塗った色が表示されないんです。

素材レイヤーを一番上にして下に一色で塗ったレイヤーを作ると下のようになります。

つまりなにが言いたいのかというと――

イラストACでぬりえ素材としてPNG形式をDLしたとしても、透過されているのは背景のみでイラスト自体は透過されていないんです。

イラストAC素材でぬりえをする場合は線画をおこす(線を抽出する)作業が必要となります。

線画(背景透過)の作り方→「線画抽出」機能を使うだけ!簡単に背景が透過した線画が作れます!

それでは透過されていないPNG形式の素材から線画をつくってみます。

 

メディバンペイントで背景(白)透過する方法(線画を抽出して作成)

1 イラストACでDLしたぬりえ素材をメディバンペントプロにとりこみます。

線画をとりこんだ直後だと上の画像のようになります。レイヤー1として素材が表示されてますよね。

2 ツールバーの中にある選択範囲→レイヤーを元に作成/硬度(B)を選択します。

すると上の画像のように線の部分のみ選択されている状態になります。

3 選択したままの状態でレイヤーの追加をクリックして新規レイヤーを作り、塗りつぶしをクリックします。

レイヤー1の下にあるアイコン「レイヤーの追加」をクリックします。レイヤー2が増えてますよね。レイヤー2を選択したまま「塗りつぶし」をクリックします。*ツールバーの中にあるレイヤーの中に塗りつぶしがあります。

黒で塗りつぶしをした直後の状態です。色がはっきりしてますよね?*素材レイヤーも見える状態であるため、よけいに線の色が濃くなってます。

選択を解除した後、素材レイヤーを非表示、または削除してください。(例であればレイヤー1を削除・または非表示)

4 レイヤー1(素材)を非表示にしてみます。すると……

レイヤー2のみ表示されている状態ですが、ちゃんと線画が作れてますよね。

5 レイヤー2の下にレイヤーの追加するとレイヤー3が作成されます。レイヤー3を黄色一色でぬりつぶしてみます。すると……

6 イラストの部分もちゃんと色が表示されてます。つまり線以外はすべて透過されていることがわかります。

 

メディバン「白抜き」について

メディバンを使って「白抜き」画像をつくりたい人がいらっしゃることを知ったのでこの記事に追記することにしました。

白抜きって何? 

画像などの一部に「抜き」がある状態のことをさしており、印刷業界だと抜きの箇所には色がのらないため紙の色が見えて「白」く見えることから「白抜き」と呼ばれるんだとか。(切り絵をイメージしたらわかりやすい?)

 

それではそろそろ「白抜き画像」の作り方について。

*PC操作を例に書いてます

 

1 メディバンペイントを起動させる

2 新規作成⇒背景色「透明」を選択してOK

3 「白抜き」したい以外の箇所に色をおきます

▼の例だと「白くなっている箇所」が透明化されます。

白の部分が透明になる

4 ファイル⇒名前をつけて保存を選択します。

ファイル名を入力ファイル種類を「PNG」を選択して保存をクリックします

ファイル名入力とファイルの種類を選択

 

保存設定画面が表示されますので「透明PNG」を選んでOKをクリックします

保存設定を透明PNGを選択

5 保存した画像を確認してみると一部透明になっているがわかります。

作ったデータをみると一部透明化されている

実際に「白抜き」ができているか確認してみます。

6 先ほど作った「透過PNG」画像をメディバンで開きます。

7 今回は別画像を使って「白抜き」されているかチェックしてみます。

ファイル⇒画像をレイヤーとして開くを選択します。

画像をレイヤーとしてとりこんだ絵を透明PNGで作ったレイヤーより下にもっていくと……

8 画像をレイヤーとして開いた画像を「透過PNG」レイヤーより下に配置してみると……

9 「白」の部分に画像が表示され、塗られている部分は透明化されていません。

白の部分が「透明」であることが確認できました

「透明PNG」で作った画像が「白抜き」ができていることがわかります。

 

まとめ 「線画抽出」機能を使えば、線画以外を透明化させるのは簡単にできる・「白抜き」は「透過PNG」を選択して作ったらOK

 

透過されていなくて綺麗に塗れない!←メディバンの機能を使えば、線画抽出は簡単にできますよ

 

「白抜き」画像ってどうやって作るの?←初期設定と保存設定をかえるだけで「白抜き」画像は楽に作れますよ

 

というお話でした。

 

追記・メディバンでためしてみたけどうまくいかない、最初からPNG化されてない画像の白抜きがしたい人へ

おそらく「動画」編集のために白抜きがしたい人だと思います(画像の一部をかんたん&きれいに消去したい)

私の場合はメディバンで解決できているため、使用したことがないのでアプリ名などはふせますが

Windows10を使用している人なら「標準アプリ」がありますよ。

(Windows11の場合はインストールが必要)